地方や田舎に移住する際に、どうしても避けて通れないことが引っ越し準備です。
仕事や家庭のこともやりながら、準備をすすめていかなければいけないので、意外と時間がかかり面倒くさく感じてしまいます。
また、引っ越し業者の手配から、現在の住居手続き、各種ライフラインへの連絡、職場や学校とのやり取り等、やらなければいけないことも盛り沢山で抜けや漏れも気になってしまいます。
この記事では、僕自身の経験も踏まえて、引っ越し準備でやらなければいけないことをリスト化して説明していきます。
大変な作業ですが、できるだけスムーズに、そしてお得に引っ越し準備をすすめていきましょう。
引っ越し準備を始める期間について

みなさんは、いつから引っ越し準備を始めますか?
僕の場合は、約1カ月前から開始しましたが、最初は期間に余裕があることからサボってしまって、気が付けば1週間前くらいからバタバタだったことを覚えています。
一般的に、引っ越し準備は、1カ月~2カ月前から余裕を持って始めていくことが推奨されています。
引っ越し業者のアンケート調査でも、1カ月前くらいから始める人が多いとの結果が出ています。
ちなみに、荷造りだけにかかる日数の目安として、単身で平均約5日、家族で平均約8日という結果も出ているようです。
僕のように、引っ越し1週間前からバタバタしなくてすむよう、みなさんは早め早めに準備をすすめていってください。
STEP1:最初にやること(1カ月前)

- 引っ越し日の決定
- 引っ越し業者の見積もり比較
- 引っ越し業者の決定
- 現住居の契約解約手続き連絡
引っ越し日の決定
まずは、引っ越し日を決定しましょう。
引っ越し日を決定するには、引っ越し先の住居が決定していないといけませんので、ここは事前に契約と入居日の確定をしておきましょう。
また、3月~4月といった時期は、引っ越し業者の費用が高額になります。
時期によって、数万円の差が出てきますので、引っ越し時期の決定も慎重に検討する必要があります。
引っ越し業者の見積もり比較
引っ越し日が決まったら、引っ越し業者の見積もりを依頼しましょう。
ここでの注意点として、最初から業者を決めて依頼することはおすすめしません。
一括で各業者に見積もり依頼をして、最も好条件で引き受けてくれる業者に依頼するのが、少しでも引っ越し費用を抑える為のポイントです。
引っ越し業者の決定
見積もりを依頼した業者の中で、最も好条件だった業者と契約しましょう。
好条件とは、もちろん金額の部分が一番ですが、その他にも日程調整やサービス面、実際のやり取りの丁寧さも加味して、信頼できる業者を選ぶことで事後トラブルを防げます。
現住居の契約解約手続き連絡
現住居の解約手続きの連絡は、できるだけ早めにおこないましょう。
連絡が遅れてしまうと、管理会社や大家さんに迷惑がかかってしまうのはもちろんのこと、場合によっては希望日に解約できない恐れもあります。
一般的には、解約の1カ月前に連絡して手続きをすすめていく必要がありますので、早めの連絡を心掛けるようにしましょう。
もし、引っ越し日が明確に決まっていない場合でも、解約予定の連絡だけでも入れておくとスムーズにやり取りがすすめられます。
STEP2:各種手続きの開始と梱包準備(2週間~1カ月前)

- 不用品の選定と処理
- 粗大ゴミの収集依頼
- 荷物梱包する為の資材準備・手配
- 転園・転校の手続き
- 郵便物の転送届
不用品の選定と処理
引っ越し費用を少しでも安く抑える為に、不要な物は「売る」「捨てる」「譲る」で処理しましょう。
引っ越しは断捨離する絶好の機会でもあります。
必要ないものは、この機会に処理することをおすすめします。
自身に不要なものでも、意外な金額で買い取りしてもらえる可能性があります。
また、フリマアプリ等を活用してみるのもアリだと思います。
粗大ゴミの収集依頼
粗大ゴミの収集は引き取り予約する必要があります。
早めに連絡して、手配をしておきましょう。
手配を忘れてしまうと、引っ越し先に粗大ゴミを持っていく失敗にも繋がりかねません。
荷物梱包する為の資材準備・手配
荷物を梱包する資材は、直前にバタバタしなくてもいいように、早めに手配しておきましょう。
基本的には、引っ越し業者が段ボール等の必要資材を準備してくれますが、無料提供してくれる個数等も業者によって決まっている為、業者に問い合わせて確認しておく必要があります。
足らない資材は、業者から購入、ホームセンターで購入する必要がありますので、こちらも対応しておきましょう。
転園・転校の手続き
人によっては、転園や転校の手続きも必要になるでしょう。
転園・転校先や、移住先の役所に提出しなければいけない必要書類等もありますので、事前に電話やHPから必ず確認しておきましょう。
郵便物の転送届
旧住所に届く郵便物を新住所へ転送してくれる郵便局の無料サービスがあります。
引っ越し後に、住所変更の手続きは随時すすめていかなければなりませんが、どうしても時間がかかりますので、事前に転送届の申請をしておくと便利です。
郵便局に直接行っても対応してもらえますが、日本郵政のHPからも簡単に申請できますので、忘れないうちに対応しておきましょう。
STEP3:役所関係とライフラインの手続き(1週間~2週間前)

- 役所関係で必要な手続き
- ライフラインの解約手続き(電気・ガス・水道)
- NHKやインターネット等の手続き
- 新聞等の定期購読系の解約手続き
- その他、食材宅配サービス等の手続き
- 使用頻度が低いものから荷造り
役所関係の手続き
【役所で必要で主な手続き内容】
- 転出・転居の手続き(必須)
- 印鑑登録の手続き(必須)
- 福祉関係の手続き(対象者限定)
- 国民健康保険の手続き(加入者限定)
役所で必要な手続きは、出来れば一度にまとめて手続きできるようにすれば効率的です。
その際に、本人確認書類や印鑑登録で使用した印鑑、対象者は世帯全員分の保険証等、手続きに必要なものがありますので、必ず事前に調べて用意したうえで役所に行きましょう。
ライフラインの解約手続き(電気・ガス・水道)
電気・ガス・水道の解約手続きをおこないましょう。
電話連絡かインターネットのどちらかで対応してもらえる場合が殆どです。
連絡したからといって、明日から供給されなくなるわけではないので、こちらも早めに連絡しておきましょう。
NHKやインターネット等の手続き
NHKは、基本的に解約手続きはできません。
住所変更手続きになりますので、NHKのHPから対応しておきましょう。
インターネットや衛星放送等の有料サービスの解約(住所変更)手続きも一緒にやっておきましょう。
特に、月額支払いをしているサービスは、解約日によって翌月の支払いが発生してしまうものや違約金が発生するものもありますので、よく調べたうえで対応してください。
新聞等の定期購読系の解約手続き
新聞等の購読をされている方は、こちらも忘れずに対応する必要があります。
新聞の手続きは、代理店への連絡によって対応してもらえるものが殆どです。
その他、食材宅配サービス等の手続き
食材宅配サービスやウォーターサーバー等の契約をされている方は、解約もしくは住所変更の手続きをする必要があります。
これらのサービスは、比較的インターネットで手続きできるものが多いですが、稀に電話、郵送での手続きになるサービスもありますので、確認して対応しましょう。
インターネット契約同様に、こちらも違約金等が発生してしまうケースがあります。
事前に調べたうえで、解約なのか住所変更なのかは検討しておきましょう。
使用頻度が低いものから荷造り
使用頻度の低いものは、全て荷造りをすすめていきましょう。
荷造りにかかる期間の目安は、単身で平均約5日、家族で平均約8日です。
1週間前からの荷造りでは、ギリギリになってしまうので、スケジュールに余裕を持ってすすめていくことが大切です。
STEP4:細かい荷物梱包と引っ越し業者との最終確認(前日~1週間前)

- 家電等の荷造り
- 細かい荷物の荷造り
- 住居の清掃とゴミ処理
- 近隣住民の人への挨拶
- 引っ越し業者との最終の打ち合わせ
家電等の荷造り
小さな家電については、荷造りできるものはやっておきましょう。
家電系は、高価なものも多い為、他人に任せるのではなく自身で緩衝材等の梱包も実施し、故障に対してのリスクを抑制しておきましょう。
大きな家電は、自身で対応できない為、引っ越し業者にお任せして問題ありません。
パソコンに関しては、十分に梱包していても、万が一のデータ消失等に備えて、事前にデータのバックアップをとっておくことをおすすめします。
細かい荷物の荷造り
身の回りの細かい荷物の荷造りをしていきましょう。
「引っ越し業者に運んでもらうもの」「自身で運ぶもの」「自身が身に着けておくもの」に分けて整理しておくことで、当日の作業がスムーズになります。
特に、注意しておきたいこととして、貴重品の管理はしっかりしておきましょう。
当日は、人の出入りも多くなる為、ご自身で管理することをおすすめします。
住居の清掃とゴミ処理
退去するから、清掃しなくても良いのでは?
と、考える方がたまにおられるようですが、敷金の返還も絡んでくる部分ですので、見た人が不快にならないレベルの清掃は実施されることをおすすめします。
そして、壁や床の大きな傷等がないかも一緒に確認しておくと、後々のトラブル防止にも繋がります。
近隣住民や親しい人への挨拶
引っ越し作業の当日は、どうしても騒がしくなってしまう為、近隣住民の方へ予め引っ越し日等を伝えておくと親切かもしれません。
引っ越し業者との最終の打ち合わせ
殆どの場合は、業者から2日~3日前に連絡が来ることが多いですが、連絡が来ない場合でも自身から業者に連絡しておきましょう。
引っ越し日時、料金について等の確認を改めて確認しておくことで、当日の引っ越し作業時の不要なトラブル防止に繋がります。
STEP5:引っ越し前の最終確認(前日)

- 大型家電の最終確認
- 荷造りした段ボールの個数確認
- 貴重品等の最終確認
大型家電の最終確認
冷蔵庫
- 中身を空にする
- 電源コンセントを抜いておく
- 内部の霜等の水分を十分に拭いておく
洗濯機
- 中身を空にする
- 水抜きをおこなう
- コンセントを抜き、内部の水分を十分に拭いておく
冷蔵庫と洗濯機は、十分に運搬準備をしておきましょう。
万が一、水分が残っていた場合、他の荷物まで濡れてしまう可能性があります。
荷造りした段ボールの個数確認
当日使用するもの以外は、全て段ボールに梱包し、ガムテープで閉じてしまいましょう。
フタを閉じたら、個数の確認をおこない、当日運搬しやすい場所にまとめて置いておくとスムーズに作業が進行できます。
貴重品等の最終確認
当日、身に着ける貴重品を最終確認して、忘れ物のないよう準備しておきましょう。
STEP6:当日作業

- 引っ越し業者と作業打ち合わせ
- ライフラインの使用停止と確認
- 住居の清掃と最終確認
- 住居明け渡しと鍵返却
引っ越し業者と作業打ち合わせ
当日作業時の段取りと注意してほしいこと、慎重に運んでほしいもの等をしっかり引っ越し業者に伝えておきましょう。
ライフラインの使用停止と確認
電気は、必要なければブレーカーを落としておきましょう。
ガスに関しては、業者によっては立ち合いが必要になるかもしれませんので確認が必要になります。
住居の清掃と最終確認
最後に、忘れ物等の最終確認も兼ねて清掃しておくと完璧です。
住居明け渡しと鍵返却
不動産会社立ち合いのもと、住居内の傷等の確認を実施します。
問題なければ、鍵を返却して新しい引っ越し先へ向かいましょう。
まとめ

引っ越し作業は、とても労力は必要な大変な作業です。
1カ月以上も前から準備をし始めても、引っ越し直前にバタバタしてしまうことが多いです。
そして、職場、学校、役所、業者と多くの連絡のやり取りも必要になってくる為、ついつい頭が混乱してしまいます。
そうならない為には、事前に「やらないといけないこと」をしっかり整理し、リスト化してひとつひとつ処理していくことが大切だと思います。
この記事が、少しでもそのお役に立てれば幸いです。
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