- 地方に移住したいけど、移住先が決められない
- 人気の移住先の魅力が知りたい
- オススメの移住先をランキング形式で比較したい
昨今では、コロナウィルスの影響もあり、地方への移住希望者が増えている傾向にあるそうです。
しかし、地方移住といっても、実際に自分がどこの地域に移住すれば良いのか簡単に決めることができない人も多いことでしょう。
なぜなら、日本全国の数ある地域の中で、「ここだ!」と思える決定的な理由がなかなか見つからないからです。
この「理由」については、様々な要素で構成されると思います。
そして、「理由」の中のひとつとして挙げられるのが、「その地域が魅力的だから」ということです。
今回の記事では、人気の移住希望地ランキングをまとめてご紹介していきます。
人気の移住希望地域の紹介はもちろんのこと、「なぜ人気なのか?」を知ってもらうことで、みなさんの移住先を決めるひとつの「理由」に繋がれば幸いです。
人気でオススメの移住先ランキング

今回、ご紹介させていただく移住希望地ランキングですが、認定NPO法人ふるさと回帰支援センター様が調査して発表されているものです。
人気上記の地域に関しては、後ほど人気の理由や魅力を紹介していきますが、まずはランキングを見ていきましょう。
順位 | 県名 | 順位 | 県名 | |
---|---|---|---|---|
1位 | 長野県 | 11位 | 大分県 | |
2位 | 広島県 | 12位 | 福島県 | |
3位 | 静岡県 | 13位 | 和歌山県 | |
4位 | 北海道 | 14位 | 香川県 | |
5位 | 山梨県 | 15位 | 群馬県 | |
6位 | 福岡県 | 16位 | 山口県 | |
7位 | 新潟県 | 17位 | 宮城県 | |
8位 | 佐賀県 | 18位 | 富山県 | |
9位 | 高知県 | 19位 | 宮崎県 | |
10位 | 愛媛県 | 20位 | 山形県 |
1位の長野県は、なんと3年連続となっております。
年代別の調査でも、長野県は30代~60代までの1位を獲得しており、幅広い年齢層から支持されていることが分かっています。
2位の広島県は、前年度2018年の6位から一気に順位を上げて2位となっています。
年代別で見ると、20代以下の層で1位となっており、特に若い年齢層からの人気を集めています。
3位の静岡県は、前年2018年の2位という順位もさることながら、2016年以降常にTOP3に入っており、安定した人気を得ています。
では、これら人気を集めているランキング上記の地域は、一体どのような魅力があり多くの人からの支持を集めているのでしょうか?
ここからは、人気上位県の魅力について詳しく見ていきましょう。
移住希望地ランキング上位県の魅力
2019年移住地希望ランキング1位:長野県

長野県は、なんといっても2017年から3年連続で移住希望地ランキングで1位に選ばれている県になります。
では、実際に長野県はどういった魅力があって1位に選ばれ続けているのでしょうか。
大自然の中での生活を堪能できる環境

長野県は多くの山にも囲まれており、都会での生活では味わえない大自然に囲まれた生活を実現することができます。
日本ならではの、四季折々の良さも存分に味わうことができ、観光で長野県に立ち寄って、そのまま長野県の魅力に取りつかれた方も多いのではないでしょうか。
また、その豊かな自然を利用して、野菜や果物といった農業も盛んで、新規農業者へのサポートも充実している為、移住後に農業を始めたいという方にも適した環境となっています。
レタスの収穫量 | 全国1位(平成30年産野菜生産出荷統計) |
ブドウの収穫量 | 全国2位(平成30年産果樹生産出荷統計) |
米の10アールあたり収穫 | 全国1位(平成30年産水陸稲の収穫量) |
林野面積 | 全国3位(2015年 農林業センサス) |
場所の利便性が高い

長野県は、新幹線や高速道路等の交通も発達しており、交通における利便性が高いです。
東京からのアクセスも車で1時間~1時間半程度となっており、休日のみ長野県でゆっくり過ごすといった二地域居住する人も増えています。
それぞれの、ニーズに合わせた生活スタイルを実現できる点も長野県の魅力のひとつですね。
移住者へのサポート制度も充実

県や各市町村からの移住者支援が充実しており、移住しやすい環境が整っています。
「楽園信州」という移住ポータルサイトも設置されており、長野県移住に関する様々な情報を得ることができるほか、移住者への相談窓口も用意されています。
また、移住支援制度の中には、「移住体験」や「住まい関係の補助金」等、移住希望者それぞれの悩みや問題をフォローできる支援制度が充実しています。
2019年移住地希望ランキング2位:広島県

広島県は、2019年のランキングで初のTOP3入りを果たした人気急上昇中の県になります。
年代別で見ると全年代でTOP5の支持を集めていることもさることながら、特筆すべきは20代以下のランキングで1位と、若年層を中心に支持を集めていることです。
では、広島県はどんな魅力があって多くの人から支持を集めているのかを、これから一緒に確認していきましょう。
多くの観光地が存在する景観豊かな地域性

広島県といえば、多くの観光地が存在し、日本全国から多くの観光者が訪れる地域としても有名です。
日本三景としても有名な「安芸の宮島」や、世界遺産に登録されている島内の「厳島神社」、そして、瀬戸内海の美しさを一望できる「しまなみ海道」と、歴史と自然が生んだ絶景スポットを多く堪能できるのも広島県の魅力のひとつではないでしょうか。
これらのスポットは観光者だけでなく、地域の人々からも愛されており、憩いのアウトドアポイントとしても存在しています。
例えば、夏季は宮島のシーカヤックや、しまなみ海道のサイクリングロード、冬季は西日本最大級のスキー場でもある「芸北国際スキー場」でウィンタースポーツも存分に楽しめます。
このように、四季を通して様々な楽しみ方ができるのは、海や山に囲まれた広島県ならではの大きな魅力となります。
気候・交通面における住みやすさ

広島県の沿岸部は、非常に温暖で降水量も少ない地域で瀬戸内海式気候とも呼ばれています。
一年を通して、ついつい出掛けたくなるような天候が多いことも、広島県の魅力の中のひとつと言えるのではないでしょうか。
また、交通面の便利さも広島県の住みやすいとされる要因に挙げられます。
電車にバス、そして日本でも珍しい路面電車と交通機関は比較的発達しており、中心部であれば自家用車が必要ないレベルです。
ちなみに、路面電車は市内であれば一律190円(子供100円)で利用でき、費用面でもリーズナブルな移動が可能となっているのも人気の理由です。
通勤や通学と重なる時間帯は、多少混雑しますが、都会の満員電車と比較すれば我慢できるレベルではないでしょうか。
このように、天候、気候面や交通面でのメリットも人気の街に選ばれる理由です。
子育て支援サポート面の充実

県全体で、子育て支援やサポートが充実している点も、若年層を中心に支持を集めている理由と言えるでしょう。
広島県の子育てポータル「イクちゃんネット」では、子育てに関わる様々な情報を発信しているほか、県内の各お店で受けられるサービスの提供など、安心して子育てができる環境が整っています。
また、広島県は、男性育児休暇取得率が7.2%(全国平均6.2%)と全国トップクラスです。
※広島県「令和元年度広島県職場環境実態調査」,厚生労働省「令和元年度雇用均等基本調査速報」参照
また、子育てだけでなく、出会いからサポートする体制も整っています。
広島県が婚活応援サイト「ひろサポ」を運営しており、若者の出会いと結婚を応援をコンセプトに様々なイベントも企画されています。
このように、県主体で出会いから結婚、子育てまで充実した支援サポート環境を整えていることで、若い世代からも安心して住みやすい街として認知が広まっています。
2019年移住地希望ランキング3位:静岡県

静岡県は、2016年以降の移住希望地ランキングで常にTOP3圏内を維持ており、安定した人気を獲得しています。
有名どころでいえば、富士山をはじめとしたその豊かな自然や景観ですが、他にもたくさんの魅力があって常に人気を得ています。
では、静岡県の魅力はどんなところなのでしょうか。
山と海に囲まれた圧倒的な自然の豊かさ

前述した通り、静岡県といえば、多くの方の頭にまず一番に浮かんでくるものは富士山ではないでしょうか。
世界遺産の富士山だけではなく、その他にも3000m級の山々が多く連なっています。
また、その反面、太平洋側は海に面しており、日本でも有数の海岸線で多くのマリンスポーツも楽しめる環境が整っています。
このように山と海に囲まれた静岡県では、都会では体験できない自然に溢れた暮らしが実現できるのも人気の要因のひとつです。
豊かな自然と恵まれた気候を活かして、お茶やミカン等の多くの特産物の名産地としても有名です。
自然の中での暮らし、趣味にも没頭できる環境、そして数多くの特産物を中心とした食の魅力で静岡県に惹きつけられる方も少なくないのではないでしょうか。
ゆとりある生活が実現できる

静岡県は、都心部からも比較的近く東京からの移住者も増えて認知も上がっています。
そして、東京と比較して、通勤時間や帰宅時間の観点からゆとりのある生活がおくれることも人気の要因のひとつです。
項目 | 静岡 | 東京 |
---|---|---|
有業者の帰宅時間(平日) | 18時32分 | 19時45分 |
有業者の通勤所要時間(往復) | 57分 | 90分 |
消費者物価地域差指数 (全国平均=100) | 97.9 | 105.2 |
このように、東京と比べると帰宅時間で1時間以上、通勤所要時間で約30分とかなり時間に差が生まれることも調べられています。
また、物価に関しても全国平均を下回っており、全体的にゆとりを持った生活が実現可能な点も人気を維持できている要因となります。
健康で長生きしている人が多い県

静岡県は、日本でもトップクラスに長生きしている人が多い県です。
県主体で「ふじのくに健康増進計画」という、健康寿命を延ばす為の取り組みを推進しており、生活習慣改善プログラムを中心とした、様々な健康サポート取り組みが成功している県でもあります。
そして、今まで記述してきたように、豊かな自然やゆとりある生活もこのような健康長寿に良い影響を与えているのではないかと言われています。
高齢者への健康対策も充実しており、昨今の高齢化社会において、ますます人気を獲得していく要因となるのではないでしょうか。
さいごに

移住希望地ランキングと、上位3県の魅力について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
みなさんの中で、気になった県はありましたか?
全体的に感じたこととしては、都会よりもゆったりとした生活を実現でき、且つ交通や買い物等の視点から利便性もある程度整備されている「ほどよい暮らしができる」都道府県が多くの方からの支持を獲得している傾向を感じました。
今回は、トップ3の県の魅力について説明しましたが、それ以外の都道府県についても機会があれば説明していきたいと思います。
この記事が、みなさんの今後のライフプランに少しでも役立てれば幸いです。
最後まで、ご覧きただきありがとうございます。
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